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岡山市感染症エクスプレス

みなさんこんにちは。岡山市感染症エクスプレス令和7年5月19日号です。
このメールマガジンでは岡山市の感染症発生動向調査(週報)の速報について発信します。

令和7年第19週(5月5日〜5月11日)の岡山市の感染症発生動向

■百日咳(全数報告疾患)
・百日咳の報告が第19週は17件ありました。(第18週は26件)
・2025年に入り増加しており第19週まで167件の届け出があります。(2024年は4件)
・小学生や10代の患者の報告が多くを占めています。
・はじめは風邪症状ではじまり、その後けいれん性の咳発作や長引く咳症状をひきおこします。
・乳児では無呼吸発作などをおこし重症化することもあります。治療には抗菌薬が必要です。

■急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
・第19週の報告数は887件(定点あたり49.28)で、第18週の報告数1386件(定点あたり77.00)から大幅に減少しました。
・第19週の全国平均は定点あたり47.63(前週56.51)、岡山県平均は定点あたり51.48(前週67.12)となっています。

■ インフルエンザ
・第19週の報告数は4件(定点あたり0.22)で、第18週の報告数12件(定点あたり0.67)から減少しました。
・第19週の全国平均は定点あたり0.67(前週0.79)、岡山県平均は定点あたり0.70(前週0.92)となっています。
・岡山市内の基幹定点医療機関からのインフルエンザ入院の報告は、第18週は1件(1.00)、第19週は1件(1.00)と大きな変化はありませんでした。(インフルエンザ流行時の2025年第2週では、35件の報告がありました。)

■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・第19週の報告数は7件(定点あたり0.39)で、第18週の報告数は10件(定点あたり0.56)から減少しました。
・第19週の全国平均は定点あたり1.10(前週0.94)、岡山県平均は定点あたり1.06(前週0.86)となっています。
・基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第18週は1件(1.00)、第19週は2件(2.00)と増加しました。

■水痘
・第19週の報告数は7件(定点あたり0.7)で、第18週の報告数1件(定点あたり0.1)から大幅に増加しました。
・1歳未満2件、5歳以上10歳未満2件、10−14歳3件です。2023年12月以降、最も多い報告数です。
・水痘は空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度です。

■感染性胃腸炎
・第19週の報告数は123件(定点あたり12.3)で、第18週の報告数135件(定点あたり13.5)から減少しました。
・15週から16週にかけて増加傾向でしたが17週以降減少が続いています。

■伝染性紅斑
・第19週の報告数は5件(定点あたり0.50)で、第18週の報告数は1件(定点あたり0.10)から増加しました。
・伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
・全国は昨年末以降、報告数が多い状況が続いています。

◇第19週(5/5〜5/11)の定点あたりの患者報告数と前週との比較では
※前週を( )で表記
急性呼吸器感染症(ARI)※1  49.28(77.00)
新型コロナウイルス      0.39(0.56) 
インフルエンザ        0.22(0.67)  
RSウイルス感染症        0.10(0.20) 
咽頭結膜熱          0.20(0.10) 
溶連菌感染症         0.80(0.50) 
感染性胃腸炎         12.3(13.5) 
水痘             0.70(0.10) 
手足口病            0.00(0.00) 
伝染性紅斑          0.50(0.10) 
突発性発疹          0.70(0.20) 
ヘルパンギーナ        0.00(0.00) 
流行性耳下腺炎        0.00(0.20) 
急性出血性結膜炎       0.00(0.00) 
流行性角結膜炎        0.00(0.00)  
マイコプラズマ肺炎      0.00(0.00) 
となっています。

※1 急性呼吸器感染症(ARI)とは、細菌やウイルス等の感染による急性呼吸器症状(鼻炎、中耳炎、咽頭炎、肺炎等)を呈する症例の総称です。令和7年4月7日から感染症法上の5類感染症に位置づけられました。

◇例年や前週までの感染症動向については下記のホームページをご参照ください。
〇岡山市ホームページ「感染症発生動向(岡山市感染症情報センター)」はこちら
 https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?02d373bgyO

※この週報は速報性を重視していますので、今後の調査などの結果に応じて、若干の変更が生じることがあります。

◇感染症発生動向調査週報について詳細は下記のホームページをご確認ください。
国立感染症研究所ホームページ「感染症発生動向調査 週報(IDWR)」はこちら
https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?12d373bgyO


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  • 登録日 : 2025/05/19
  • 掲載日 : 2025/05/19
  • 変更日 : 2025/05/19
  • 総閲覧数 : 22 人
Web Access No.2781147