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岡山市感染症エクスプレス

みなさんこんにちは。岡山市感染症エクスプレス令和6年7月22日号です。
このメールマガジンでは岡山市の感染症発生動向調査(週報)の速報について発信します。

■感染症発生動向調査 週報(速報)
令和6年第28週(7月8日から7月14日)の岡山市の感染症発生動向
〇新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
・第28週の報告は121件(定点あたり5.50)で、第27週の報告は87件(定点あたり3.95)から約1.4倍に増加しました。岡山市では19週頃から20歳以上を中心に患者が増加しています。
・全国平均は定点あたり11.18(前週8.07)、岡山県平均は定点あたり9.13(前週5.62)と増加しました。全国では10週連続で増加しており、第27週では前週比1.39倍、第28週でも前週比1.39倍に増加しています。今後の感染拡大に注意が必要です。
〇手足口病
・第28週の報告は363件(定点あたり25.93)で、第27週の報告は308件(定点あたり20.21)から増加しました。
・過去には、2011年には定点当たり最大17.36、2019年には定点当たり最大16.79の大きな流行がありました。今年は、26週時点で2011年や2019年の流行を上回り、過去20年間で最多です。警報レベルの大きな流行がおきています。
・全国ではコクサッキーA6が病原体として多く検出されています。大きな流行があった2019年にもコクサッキーA6が多く検出されていたため、今後の動向に注意が必要です。
・手のひら、足の裏、口の中や唇に2〜3mmの水ぶくれ様発疹が現れます。症状が落ち着いても便中に4週間程度排泄されます。
・手足口病の原因となるウイルスはアルコール消毒が有効ではありません。手洗いを習慣づけ、感染防止に努めましょう。
〇ヘルパンギーナ
・第28週の報告は42件(定点あたり3.00)で、第27週の報告は47件(定点あたり3.36)からわずかに減少しました。
・全国平均は増加傾向です。今後の感染状況に注意が必要です。
・過去には、2013年と2016年に定点当たり最大10を超える大きな流行がおこりました。昨年は、定点当たり最大6.07と、4年ぶりに流行がおこりました。例年初夏から秋にかけて流行するため、今後の状況に注意が必要です。
・突然の高熱や口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。乳幼児を中心に夏季に流行します。
・ヘルパンギーナの原因となるウイルスはアルコール消毒が有効ではありません。手洗いを習慣づけ、感染防止に努めましょう。症状があるときには咳エチケットを心がけましょう。
〇A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
・第28週の報告は46件(定点あたり3.29)で、第27週の報告は49件(定点あたり3.50)からわずかに減少しました。
・2023年9月頃より増加し、増減を繰り返しながらも、2018年以降最も報告数が多い状況が継続していますが、先週まで3週連続で減少していました。
・扁桃の炎症を伴う咽頭痛に、前頸部の有痛性リンパ節腫大、苺状舌をともなうことが多いです。
・まれに重症化して全身に発赤が広がる猩紅熱に移行したり、糸球体腎炎やリウマチ熱を合併することもあるので注意が必要です。
・抗生物質による治療が推奨されています。
・症状があるときにはマスクをするなど咳エチケットを心がけましょう。
〇RSウイルス感染症
・第28週の報告は41件(定点あたり2.93)で、第27週の報告は16件(定点あたり1.14)から2.5倍に増加しました。
・2023年の6〜8月にかけて定点あたり最大5.36となる大きな流行があり、2022年の秋も定点あたり最大3.14となる流行がありました。今後の感染状況に注意が必要です。
・RSウイルスは接触感染、飛沫感染で感染が広がり、2歳までにほぼ全員が少なくとも1度は感染します。
・乳幼児は気管支炎や肺炎など重症化することがあります。新生児は無呼吸発作など特に注意が必要です。
・大人はかぜ症状でおさまることが多いですが、高齢者や基礎疾患のある人は気管支炎や肺炎を起こすなどの重症化リスクが高いため注意が必要です。

◇第28週(7/8〜7/14)の定点あたりの患者報告数と前週との比較では
※前週を( )で表記
新型コロナウイルス   5.50(3.95)
インフルエンザ     0.05(0.09)
RSウイルス感染症     2.93(1.14)
咽頭結膜熱       0.36(0.43)
溶連菌感染症      3.29(3.50)
感染性胃腸炎      4.43(5.43)
水痘          0.36(0.07)
手足口病         25.93(22.00)
伝染性紅斑       0.00(0.00)
突発性発疹       0.36(0.57)
ヘルパンギーナ     3.00(3.36)
流行性耳下腺炎     0.07(0.00)
急性出血性結膜炎    0.00(0.00)
流行性角結膜炎     0.00(0.00)
となっています。

【今週のトピック】世界・日本肝炎デー
WHOは7月28日を「World Hepatitis Day(世界肝炎デー)」とし、肝炎に関する啓発活動などの実施を提唱しました。日本でもこれに呼応して、7 月28 日を「日本肝炎デー」と制定したほか、日本肝炎デーを含む1週間(令和6年度は7月22日〜7月28日)を「肝臓週間」として、肝炎の正しい理解が進むよう普及啓発を行い、肝炎ウイルス検査の受検を促進しています。
肝がんの主な原因は肝炎ウイルスです。肝炎ウイルスに感染していても多くの方が無症状のため、自分では気がつかないことがあります。この検査は繰り返し受ける必要はありませんが、一生に一度は市もしくは職場等で実施している肝炎ウイルス検査を受けて、感染していないかの確認をしましょう。
肝炎ウイルス検査についてのご相談は、下記の岡山市ホームページをご覧ください。
〇岡山市ホームページ「肝炎ウイルスの検査・相談」はこちら
 https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?02cYUV2eWa

◇例年や前週までの感染症動向については下記のホームページをご参照ください。
〇岡山市ホームページ「感染症発生動向(岡山市感染症情報センター)」はこちら
 https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?12cYUV2eWa

※この週報は速報性を重視していますので、今後の調査などの結果に応じて、若干の変更が生じることがあります。

◇感染症発生動向調査週報について詳細は下記のホームページをご確認ください。
〇国立感染症研究所ホームページ「感染症発生動向調査 週報(IDWR)」はこちら
 https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?22cYUV2eWa


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  • วันที่โพสต์ : 2024/07/22
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